Parmly Association

Interview 認定歯科衛生士を目指して Interview 認定歯科衛生士を目指して

岩永 悦子さん(臨床歴27年)①
岩永 悦子さん(臨床歴27年)①

岩永 悦子さん(臨床歴27年)

歯を守りたいという気持ちに応える、
本気の取り組みだと思っています

62歳の時に一般社団法人パームリー協会に出会い、
「突き動かされるように、歯科衛生士人生をかけてみようと思った」という岩永さん。

この仕事に新たな価値を見出し、プラークフリー認定トレーナーとなった彼女に、どんな気持ちの変化があったのかうかがいました。

パームリー 協会に入ろうと思ったきっかけは何ですか?

私はこれまで、“歯科衛生士として奮い立つ”ということがあまりなかったんです。なんとなく専門学校に行って、国家試験を通過して、お勤めしたところで必死に働いて。頭のどこかに「予防」っていうのはありましたけど、「責任を持つ!」とまではいっていなかったんですよね。

それが、パームリー協会のセミナーに出て180度変わりました。歯科衛生士は患者さんの歯だけじゃなく人生を守っていける仕事。このままじゃいけない、もっと責任を持たなきゃって気づかされたんです。

たとえば家での磨き方をお伝えしても、同じところにプラークをつけてくる方って多いじゃないですか。「医院ではやっても、自分じゃやってくれないんだな」で過ごしてきましたけど、結果むし歯が大きくなったり歯周病が進行したり。そのたびにモヤモヤして「何やっているんだろう」って落ち込んで、いつか歯科衛生士を辞める日を迎えてもきっと後悔するだけだろうなってずっと考えていたんです。そういう想いもあり、突き動かされるように『プラークフリー認定トレーナー』のカリキュラムを申し込みました。

カリキュラムを受けて、何が印象に残りましたか?

岩永 悦子さん(臨床歴27年)②

最初は私自身がプラークフリーテクニックのプライベートレッスンを受けるのですが、そもそも他の歯科衛生士に顧客として診ていただくのは初めて。当然私はちゃんと磨けているだろうと自信満々でしたが……。「え、こんなに染まる? 染め出し液、何か特別なの使ってません!?」って聞いちゃうくらい磨き残しがあって(笑)。フロスもちゃんとやっているのに、おかしいというかショックというか。プラークを落とすという捉え方自体、覆された気持ちになりました。

今思えば、それまで私が提供してきたTBIは染め出しが主でした。磨けているかいないかだけで判断して、「ここはプラウトでくるくるやってみてください」と一方的に伝えて。どこにプラークが残りやすいのかとか、なぜ磨けていないのかを考えてもらう時間も与えていなかったので、患者さんも言われるがままになっていたと思います。

それに、〝最終的にはクリーニングでキレイに落とす〟という認識がお互いにありました。私もどこかで「やっぱりこのツルツル感は自分じゃできないわよね。ありがとう!」と言われるのを待っている部分があったと思います。だけどそれは歯科衛生士の自己満足であって、逆に不親切なこと。定期的には来ていただいていたものの、実際には全然予防につながっていなかったんだなと痛感しました。

認定トレーナ―になった今、思うことはありますか?

『プラークフリー認定トレーナー』を目指した当初は、自分の成長になればという感覚でした。でも今は、顧客の「歯を守りたい」という期待に本当に応えるための取り組みなのだと捉えています。今までになかった、究極の歯科衛生士の仕事です。

高齢化が進む中、一生涯自分の歯で好きな物を食べて、話せて、笑える生活を送れることは誰もが望む夢だと思います。ある意味、私たちは〝夢前案内人〟になれるんです。大きなプロジェクトを起ち上げていく高揚感と一体感に包まれて、今私、すごく幸せです。

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